セリシン お問い合わせ先:京都営業所
セリシンは、蚕が繭を作るために吐き出す繭糸を構成する成分です。繭糸は主にフィブロインとセリシンの2つのタンパク質から構成されており、セリシンがフィブロインを覆うことで繭を強化・保護しています。
フィブロインは絹糸や絹織物として昔から利用されてきましたが、最近ではセリシンが機能性素材として注目されています。セリシンは人の肌になじみやすい性質を持っていることから、化粧品、日用品、繊維等の様々な分野で活用が広がりつつあります。
SHセリシンMTは、薬剤を使わず高温高圧法により水のみで抽出された高分子量セリシンの水分散液です。
<用途例>
- ・各種化粧品及び医薬部外品(シャンプー、石鹸、
スキンケアクリーム等) - ・入浴剤
- ・繊維処理
- ・顔料
性状
項目 | 規格値 |
---|---|
性状 | 類白色〜黄褐色の液体、わずかに特異臭 |
確認試験 | 合格 |
定量(総窒素) | 0.1〜0.2% |
蒸発残分 | 0.9〜1.1% |
重金属 | 10ppm以下 |
ヒ素 | 1ppm以下 |
表示名称および分量
表示名称 | 分量 |
---|---|
セリシン | 1.0% |
フェノキシエタノール | 0.5% |
カプリル酸ソルビタン | 0.1% |
常水 | 98.4% |
セリシンの構成成分
セリシンのアミノ酸組成は、NMF(肌の角質層中にある天然保湿成分)中のアミノ酸組成とよく似ており、他のタンパク質に比べ水分保持力の高いセリシンを多く含みます。
特 性
- ・生体適合性に優れています。
- ・皮膚の保湿性向上効果を有します。
- ・抗酸化作用 1)やアトピー性皮膚炎の症状を軽減する効果 2)等が報告されています。
1)Kato N, Sato S., Yamanaka
2)庄司昭伸、井上明子、谷幸子、木下香里、武林亮子 他
取り扱い方法および使用上の注意
- ・分離またはゲル化する場合がありますので、よく振ってからご使用ください。
- ・開封後は、容器口やキャップを70%エタノールで清浄・滅菌することを推奨します。
- ・作業時には保護具を着用することを推奨します。
- ・目に入った場合はすぐに流水で15分以上洗眼、医師の診断を受けてください。
保管方法
直射日光を避け、容器を密閉して、通気のよい室内に冷蔵保管してください。
荷姿
パッキンケース入り 1kg×2個
パッキンケース入り 5kg×2個
お願い
- ・上記に記載しているデータは、当社の実験的試験資料に基づくものですが、実際の現場使用結果を保証するものではありません。
現場でのご使用にあたっては事前に使用条件使用方法およびこれらの条件下での効果をご確認ください。 - ・記載内容は、新しい知見などにより、改正されることがあります。
詳細につきましては下記までお問い合わせください。
比果産業連絡先:075-801-6311(京都)